ボストンDVDの感想

山梨県にある洋塾という塾の先生がブログにこんな記事を載せてください。ました

03/14.Fri23:00
 尼崎の「まねびSST+いしばし音読教室発表会」には、全国の著名な教育研究家・指導家・英語指導家等々の先生方も見学にいらっしゃっていました。その中のお一人、いわもとよしのり先生から、貴重なDVDを頂きました。なんでもアメリカのボストンで英語落語講演を行ってきたときの様子が収録されているということでしたが、なかなか時間がとれずにいました。既に頂いてから一ヶ月すぎてますが、今日ようやく見させていただきましたので、その感想をレポートします!

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 会場にはバッチリ高座ができあがっており、どのように設営したのかな?!と、まずはそんなところに感激してしまいました。アメリカの地、ボストンに高座を作るというだけで、なんとも夢のある話じゃないですか!実現された経緯も聞いてみたいと思いながら見ていると、お客様の層は、若い学生さんのように見えました、きっと現地の大学生や興味をもたれた方々なのでしょう。全員、私から見たら外国人のお客さまばっかりです。
 (うわぁ~、落語のラの字も知らない外国のみなさんの前で、落語やるんだぁー!怖~っ!)
自分が演じるわけでもないのに、DVDを見ながら出演者のみなさんの度胸の良さにびっくり。だって、最初から最後まで、全編英語ですよ!なにもかも英語です。

 最初はお客様が落語というものを理解できるように、英語で案内してくれるコーナーがありました。座布団の上で座りながらも、立ったり歩いたり・・・演じている者の動作を見て、観客側がイメージをふくらませていく話芸なのだということ、右側に向いて喋ることと左側を向いて喋ることで、登場人物を演じ分けていることなど、基本中の基本をわかりやすく教えてくださいました。このコーナーがあることで、まったく落語を見たことのない方にも、ある程度これから何が始まるのかわかるようになっているんだな・・・と思いました。このコーナーで落語というものの案内をしてくださった「あららせきこ」さんは、後で英語落語も行って下さいましたが、非常に明るいパワーのある方で、緊張しているであろう出演者のみなさんと会場のみなさんの雰囲気を和ませていらっしゃいました。

 最初の演者は「八笑(はっしょう)」さんでした。パッと見た感じ、「師匠!」と呼びたくなるような、温和なおじいちゃんという雰囲気で、ほんわかと暖かい落語を見せていただきました。私の勝手な思い込みで、おじいちゃんは英語が苦手というイメージがあったのですが、八笑さんが英語で落語をやっていらっしゃるのを見ると、「年齢のせいで諦めていた壁」は、自分の意識で超えられるのではないか?と思いました。「人間一生勉強」とは、よく聞く言葉ですが、それをまさに実践なさっている素敵なおじいちゃんだな!と思いました。八笑さんにはますますご活躍いただきたいです、同年代のみなさんの素晴らしいお手本ですよね!

 「ケンボー」さんは、マクラの部分から会場を笑わせまくっていました。「日本のハンバーガー屋さんはパラダイス」と言った途端に会場はドッとウケてました。「かわいい女の子がポテトもいかがですか?」と言ってくれる、でも、ニューヨークで初めてそのハンバーガー屋さんに行った時の店員さんは、イライラしていて感じが悪いうえに、英語がなかなか出てこなくて戸惑っていたら、「『NEXT!』って、僕を飛ばすんですよおおおお~?!」と言うので、私も思わず吹き出してしましました。(※落語のネタですから。ニューヨークの方、お店関係者の方、怒らないでくださいね!※)その時の体験が本当だとすれば、信じられないくらい英語がお上手ですよね!
 人力車の運転手がとんでもないスピード狂で、客がひどい目に遭うというお噺を、わかりやすいリアクションで生き生きと表現してくださっていました。魚が目の前を泳いでいくという一瞬にも、いやおうなく笑いがこみ上げてきました。英語落語は英語がわかれば面白さは確実でしょうけれど、英語がわからなくても笑えるな、やっぱりベースに落語があるからだなと思いました。

 「あららせきこ」さんも、流暢な英語で話芸を見せて下さいました。落語の中に女性が出てくる噺は、女性の落語家さんが演じるとこんなふうにリアルに、それもかわいらしい奥さんの様子が出せるのだなぁー!と感激しました。女性の落語家さんは、先日繁昌亭で見た都さんにつづき二人目ですが(あららせきこさんはアマチュアですが)、女性が落語をするのって、すごくイイじゃん!と思いました。

 「マギー石田」さんのマジックも面白かったです。マジックはまさに、世界共通のエンターテイメントですよね!マジックは落語ほど英語をたくさん喋らなくても大丈夫ではありますが、石田さんの英語は通訳のお仕事ももしかしてできるのかな?と思うくらい、ペラペラでいらっしゃいます。最後のコーナーでも大活躍なさっていました。

 大トリをつとめるのは、「笑人(しょうと)」さん=いわもと先生でした。ネタは『時うどん』ということで、見せ場はもちろんうどんを食べる場面です。
 『フー!フー!フー!!! ズルズル、ズルズルズルッ!!!』
会場のお客様も私も、黙って芸に見入ってしまいました。(わぁ!美味しそうに食べるなぁ!うま~い!)それに、面白ーい!
 英語落語を今回初めて見させていただきましたが、こんなふうにアクションの面白さが際立つ作品を心を込めて演じていらっしゃるところを見ると、英語でも日本語でも関係なく楽しめますね!面白いですね!!!

 落語やマジックで大いに笑ったあと、最後には会場のみなさんとの体験・質問コーナーがありました。
 二人のお客んが一人ずつ、時うどんの名場面から「ICE CREAM」のオチへと繋がる一節を「笑人」さんと一緒に体験していらっしゃいました。最初は扇子の持ち方・扱い方もわからない・・・これでいいの?これでいいの?という雰囲気がいっぱいだったお客さんも、段々と落語の雰囲気にノってきて、笑人さんのあとに続いて楽しそうに体験なさっていました。
 男性のお客さんはうどんをズルズルと食べ、おつゆを飲む場面も勢いで上手にやりこなし、会場から大きな拍手喝采を浴びていましたし、女性はさすがにズルズルと音を立ててうどんを食べるシーンは恥ずかしいので戸惑いの表情も見えましたが、会場を大いに盛り上げてくれるほど熱演してくださっていました、会場からは笑い声がいっぱい溢れて、みんなの楽しむ様子が伝わってきました。
 質問コーナーでは、「僕の誕生日パーティーに来てくれますか?」というとっても素敵な褒め言葉や、「落語はどのくらい前から伝わってきた伝統芸能なのですか?」という質問など、活発な応答が見られ、ワークショップとしても大成功だな!という印象を持ちました。

 何よりも、こうしてたくさんのお客様が面白がって笑ってくださっているところに、落語という芸の偉大さを感じました。また、こうやって英語で落語を練習し、講演してくださっている日本人の存在にも感動を覚えました。素晴らしいDVDをお預かりすることができて、とても光栄です。私が保存し続けていてももったいないので、今後何か繋がりそうなご縁を感じたときには、みなさんの想いを誰かに引き継げたらいいな・・・と思いました。
 英語落語について、もっとお知りになりたいという方は、ぜひ「笑人」さんも参加なさっている、『英語落語道場 にぎわい堂』までご連絡していただければ、色々と教えてもらえると思います!
 ホームページはこちら! http://www.nigiwaido.com/
 ブログはこちら! http://eigorakugo.blog106.fc2.com/

 どうやら、折も折、毎週水曜日に練習がある「英語落語 にぎわい堂」では、二周年を迎えたということで、3月30日に、二周年記念英語落語上演会が行われるようです。大阪近郊におすまいのみなさん、ホームページかブログに案内が載っていますので、見に行かれてみてはいかがでしょうか?




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